「自信」



わたしには
自信がない

こうして
生きているけれど

毎日
誰かと
お話ししているけれど

わたしは
本当に
人間なのだろうか

なんとなく
人間らしい形をしていて
なんとなく
人間らしい振舞いをしているけれど

わたしは
本当に
人間なのだろうか


わたしには
自信がない

こうして
言葉を並べて

これを
詩と呼んでいるけれど

これは
本当に
詩なのだろうか

なんにも
自信がない

なんにも
手応えがない

わたしは
何なのだろう
何をしているんだろう

海に
恋をして
花と
友だちになりたい

そしていつか
怖がらずに

人間の
仲間になりたい












「川」


文字を読みたくない

きっとどの本にも
わたしに足りないことが書かれているから

誰の意見も聞きたくない

きっと誰の中にも
わたしには思いつかない正しさがあるから

読みたくない

聞きたくない

わたしは
すぐに
ゆらゆらするから

わたし
言葉が怖いのかもしれない


流れる川を
ただ
見ていた

どんなにきらきら光って
まぶしくても
ただ
見ていた

川は
わたしに
言葉を求めない


川だね
つぶやいた

うん、川だね
あなたは笑った








「白い綿毛」


いつも
言葉を
探しながら

探しながら
捨てたがってる

いつか
すべての言葉を忘れても

さいごに
春風みたいな
いのちの
やさしいところだけ
残ったらいいな











「生存確認」


電話
メール
手紙
だめだ
どれも勇気がでないまま

こころの中で
最大限に
大きな声で
あなたに
呼びかけた

誰もきづかない
誰も耳を塞がない

呼びかけながら
歩いて
呼びかけながら
バスに乗って
呼びかけながら
買い物をした

誰もきづかない
誰も耳を塞がない

だから
いつまでも
いつまでも

あなたを呼ぶ

もうわかった
うるさいよ

あなたが
止めに来てくれたらいいのに